PC-98エミュレーター上でのFONT.ROMの有無による文字表示の違い

 前回までの記事で、わざわざ実機を手に入れてダンプして…の主目的が「フォントデータを手に入れる」だったわけですが、どのぐらい違いがあるのかというのがサッと見られる場所が(調べていても)そういえばなかった気がすると思ったので、動作画面のスクリーンショットを載せておきます。

使用したエミュレーターはNeko Project 21/Wです。
このエミュレーターの場合は、実行ファイル(np21w.exe or np21x64w.exe)と同じ階層にBIOS.ROM、FONT.ROM、SOUND.ROMがあると読みこんでくれます。

・MS-DOS5.0A
      - 実機フォント(FONT.ROM)あり


      - 実機フォント(FONT.ROM)なし(=MS ゴシック？)



・N88-BASIC(86)
      - 実機フォント(FONT.ROM)あり


      - 実機フォント(FONT.ROM)なし(=MS ゴシック？)


   

こういった具合です。結構印象が違ってくるのではないでしょうか。
実機のフォントはどことなく丸っこい印象ですね。

N88-BASICはROM BASIC搭載機種のBIOS.ROMを入れないと使えず、これが使えるということはまずFONT.ROMも持っていると思われるので、珍しい画面かもしれませんね。

2022/10/04 初版
2022/10/04 画像を一枚追加、加筆