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全ての作業が徒労となる可能性が結構高いです。(私も3台挑戦したうち、1台はダメでした)
液晶の寿命だったり、ICの故障だったりといった事ももちろんあるとは思いますが、一番の原因は主に電解コンデンサに使われていた電解液による被害が大きいです。
以下に知る限りの背景も含めて綴っておきます。
---ここから---
GGは1990年~の販売で、末期のキッズギアでも1996年~ですので、確実に20年は経過しており、電解コンデンサの一般的な寿命は超えているのでこの時点で交換が必要なラインですが、作業上大きな問題が一つあります。
GGに使われていた電解コンデンサは、当時としては小型の部類です。
ただこの年代の小型電解コンデンサは、四級塩(第四級アンモニウム塩)と呼ばれる成分の電解液を使用しており、後々その電解液が漏れるという不良が多発した事が一部では知られています。
(自分が見た限りでは、同タイプの電解コンデンサはバーチャレーシング(MD版 - 32X版でない)にも使用されている為、同様の問題が発生します。)
前述の通りこの電解コンデンサは液漏れの発生確率が非常に高く、漏れた液はもちろん基板に付着しています。漏れた電解液は電極はもちろんのこと、基板にも悪く、ショートを発生させたり、腐食を引き起こしたりします。
電解コンデンサを交換しても治らないケースの原因の一つは、これによるものと考えています。
また、古い電解コンデンサを外す為にこの電解液の漏れた部分を半田ごてで加熱すると、揮発し、悪臭が発生します。ちゃんと調べてまではいませんが、体に良くなさそうな臭いがします。
---ここまで---
長くなりましたが、以上を踏まえて実際の作業についての注意を挙げていきます。
修理に関する情報は、Console5のGGのページに概ねまとまっています。
この記事では取り上げていませんが…Console5の情報を見てみると分かるように、1ASIC機の基板は1タイプではなく、複数存在します。
また音声基板や電源基板についても、複数のタイプが存在しています。修理に取り組む際は、まず最初に自分の手持ちのGG本体の外装を開けて、実際に載っている電解コンデンサの定数を確認してください。
Console5のページは部品表づくりの参考にはなりますが、何よりも手元の実機を優先しましょう。
本体外装を開けるには、プラスドライバーの0番と、カートリッジスロットの部分の特殊ねじを開ける為にDTC-27か同等品が必要になります。
(メインボードの液晶と、液晶を接続しているケーブルの取り扱いには十分注意してください。)
※作業時は漏れた電解液の揮発した臭いが立つので、十分な換気を行ってください
※必ず作業前に、部品の定数や表示が見えるような基板の写真を撮っておきましょう












先ほど綺麗にした電極に、対応する新しい電解コンデンサを取り付けていきます。
極性は基板上に記載がありますが、念の為作業前に撮っておいた写真を確認しながら行いましょう。
取り付けは電解コンデンサのリードを曲げて、電極にハンダ付け…を繰り返していくだけなのですが、GGは上部と下部の外装の隙間が非常に狭く、年代にしては実装密度も高いため、注意しないと蓋が閉まらない、他の部品と干渉する、といった事が容易に起こります。
そのため、電解コンデンサは可能な限り水平に取り付ける事を推奨します。
コツとしては、ひとつ取り付ける際に、部品を仮置きした後、綺麗に閉まるか一度閉じてみる事です。手間はかかりますが、これで閉まるのであれば確実です。
場合によってはリードを曲げて角度を付けて干渉を避けるといった事を行わなくてはならないので、仮置きはリードを切らずに行いましょう。
(以下で挙げている参考型番は、今日(2021/02/11)現在、千石電商の本店B1F,、およびせんごくネット通販で販売中です。)
※重ね重ねになりますが、以下は私の修理した2ASIC機に関するものです。お手元のGG本体とは部品配置や定数等が異なる可能性があります。
基本的には一般的なφ5mm x 11mm品を選べば大丈夫ですが、いくらか「ここはこっちがいい」があるので纏めます。
【小型品が適している場所】
あくまで手元の2ASICタイプの情報のみとなりますが、これらの場所については、小型品を使用する方が簡単と思われます。
| 部品番号 | 容量 | 耐圧 | 参考品番 |
| C1 | 33μF | 6.3V | 0JUTCX330M |
| C3 | 10μF | 6.3V | 1CUTCX100M |
| C6 | 10μF | 6.3V | 1CUTCX100M |
| C44 | 0.47μF | 50V | UMW1HR47MDD |
| C45 | 0.47μF | 50V | UMW1HR47MDD |
| C48 | 10μF | 6.3V | 1CUTCX100M |
| C49 | 22μF | 6.3V | 0JUTCX220M |
| 部品番号 | 容量 | 耐圧 | 参考品番 |
| C5 | 47μF | 4V | 0JUTCX470M |
| C7 | 47μF | 4V | 0JUTCX470M |




「68μF!?そんなのあるの?」とお思いの方もいるかもしれませんが、あります。実際マイナーな容量だとも思います。
機能的には100μF辺りの容量の近いものでも置き換えは効くようで、それによる修理例も見かけますが、68μFは手に入らないものという訳でもありません。
写真はニチコン製UMF0J680MDDで、千石電商やDigi-Key等で手に入ります。(せんごくネット通販のページだと、ニチコン製にも関わらず、何故か東信工業の製品のカテゴリで表示されるのが気になりますが…。)
また「そんなのある?」という声が聞こえてきそうですが、あります。このコンデンサは電源基板で使われています。この交換後の写真(右側が電源基板)の、右下のやや大柄なコンデンサがそれにあたります。
使っているのはニチコン製UHZ1A821MPMです。例によって千石電商やDigi-Key等で手に入ります。
といった形で手間暇かけて、いざ通電…(何が起こるか分からないので、安いカートリッジでやりましょう)
よかった動きました。おめでとうございます。
動かない!という事もありますが、まずは部品の取り付けミスが無いかを確認です。そうでなければ…例えば漏れた電解液が基板を侵したり他の表面実装部品を腐らせたですとか、色々と他の原因が考えられますが、原因特定の難度が非常に上がる為、修理は困難になってきます…。
できる限りを尽くしても、動いたらラッキーという感じなのがGG修理だと思います。
部分的には途中で挙げましたが、改めて私が今回2ASIC機を修理した際に使用した電解コンデンサ一覧を載せておきます。
(ただし、前述の小型品を使えば良かったと思っている部分はそれに改めています。)
| 部品番号 | 容量 | 耐圧 | 参考品番 |
| C1 | 33μF | 6.3V | 0JUTCX330M |
| C3 | 10μF | 6.3V | 1CUTCX100M |
| C6 | 10μF | 6.3V | 1CUTCX100M |
| C31 | 100μF | 6.3V | 1AUTES101M0 |
| C35 | 4.7μF | 35V | 1VUTES4R7M0 |
| C37 | 68μF | 6.3V | UMF0J680MDD |
| C39 | 100μF | 4V | 1AUTES101M0 |
| C44 | 0.47μF | 50V | UMW1HR47MDD |
| C45 | 0.47μF | 50V | UMW1HR47MDD |
| C48 | 10μF | 6.3V | 1CUTCX100M |
| C49 | 22μF | 6.3V | 0JUTCX220M |
| 部品番号 | 容量 | 耐圧 | 参考品番 |
| C1 | 100μF | 6.3V | 1AUTES101M0 |
| C2 | 100μF | 6.3V | 1AUTES101M0 |
| C3 | 100μF | 6.3V | 1AUTES101M0 |
| C5 | 47μF | 4V | 0JUTCX470M |
| C7 | 47μF | 4V | 0JUTCX470M |
| 部品番号 | 容量 | 耐圧 | 参考品番 |
| C5 | 22μF | 35V | 1VUTES220M0 |
| C11 | 100μF | 25V | 1EUTES101M0 |
| C13 | 820μF | 6.3V | UHZ1A821MPM |
繰り返しになりますが、GG修理は確実に復活できるとは限らない部分もあります。
それを理解しつつも、手元のものを直して使いたいと挑戦する方の参考になれば幸いです。
修理ではありませんが、サブ基板は丸ごとの交換がおすすめです。
返信削除http://chaos-seed99.xyz/2020/12/27/
セラコンならサイズが合わなかったり極性を気にする必要もありません。
http://chaos-seed99.xyz/2021/01/26/