※この記事はDCエミュ上、かつUS配列キーボードユーザーという比較的特異な環境のプレイヤー向けに書かれた記事です。あと3人ぐらい助かったら嬉しいな、程度の気持ちで書いています。
※そもそもflycastでTODを動かすまでの準備などについては、この記事中では特に説明しません。
※当たり前ですが非公式の手段です。
今年になってFinal Sentenceというゲームを見かけて (英文タイプのみ & 新しめのレビューによると日本からの接続が高pingすぎて弾かれるらしく様子見…) 思い出した、ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド (The Typing of the Dead) を改めてプレイしています。
自分はDC版だけではなくWin版 (2004) も持っているのですが、Win11で起動するのはかなり手間が多いのが難点です。(Win10でサポートが終わったSafeDisc2とか…)
DCエミュレーターのflycastは本作をプレイするために必要なドリームキャスト・キーボードの再現に対応しており、設定を行う事でPCキーボードでの文字入力が可能です。数年前に試した時は遅延が多くプレイは難しかったのですが、最新のflycastに更新してプレイすると快適になっていました。今プレイするならDC版をflycastで動かすのは結構おすすめかもしれません。
ただ、自分はすっかりUS配列ユーザーになってしまっているのでした…このゲームはJIS配列向けに制作されているため、記号配置が大きく違います。
でも何か手があるんじゃないかなと調べていくと、US版をAZERTY配列に改造した人がいたため、こちらの情報を参考にしつつ、JP版をUS配列に改造してみました。
バイナリエディタ (自分はHxD) でtrack05.binを開きます。
JP版のキーコード対応部は、track05.binの0x111F63F4~0x111F6462の範囲です。
多分こうなっていると思います。
置き換えるべき記号部分だけ書くと、
-^@[ÿ];:ÿ,./
を、
-=[]\ÿ;'`,./
に。
!"#$%&'()ÿÿÿÿ =~`{1}+*ÿ<>?
を、
!@#$%^&*()ÿÿÿÿ _+{}|ÿ:"~<>?
です。
記号配列はJP版と共に所有しているUS版の定義部分からそのまま引っ張ってきています。
恐らく実機用キーボードと実機の組み合わせであれば、上の状態のままで動くはずです。
問題は、flycastでこのまま動作させると、US配列で円マーク or バーティカルバー (|)をタイプする方法がありません。
手持ちのPC版、ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド2004のマニュアル末尾にはローマ字入力対応表に加えて、特殊記号の一覧も記述されているのですが、この中にバックスラッシュは無いものの、円マークは存在します。
円マークをタイプするのはメインモードではなくチュートリアルやドリルモードに限定されている記憶があるので、その辺りを無視するのであればあまり問題はありません。
とはいえこのままでは完全クリアは困難なため、flycast向けに少し調整を行いました。
-^@[ÿ];:ÿ,./
を、
-=[]ÿ\;'`,./
に。
!"#$%&'()ÿÿÿÿ =~`{1}+*ÿ<>?
を、
!@#$%^&*()ÿÿÿÿ _+{}ÿ|:"~<>?
です。
それぞれ一か所だけ入れ替わっています。
この状態であれば、バックスラッシュキーで円マークをタイプできるようになります。
flycast用の配列では、未使用コード(0xFF, ÿ) と、バックスラッシュとパイプの記述部を入れ替えています。
推測が含まれるのですが、flycastでは円マークのキーコードを0x00としているようで、これはJIS配列のコードです。US配列のバックスラッシュのコードである0xDCと区別されているようです。
実はUS版の本作でもflycastかつUS配列だとバックスラッシュが打てないという症状が発生することを確認しています。こちらも同箇所を入れ替えると正常にタイプが可能です。
恐らく、実機のドリームキャスト・キーボードのUS版は、PCだと0xDCに該当するキーにも関わらず、0x00に相当するキーで実装されているのでしょう…最初はflycastのバグを疑いましたが、こうなると実機の側の実装がそうなっているケースだろうと結論付けています。
実機確認ができないので不明ですが、上のflycast向けの修正時に入れ替えた部分について、0xFFの部分を置き換えるのではなく、それぞれバックスラッシュやバーティカルバーで置き換えてしまえば、どちらの環境でも案外実害なく動作するようになるのかな…と思います。
また、自分には需要がありませんがUS版をJIS配列化することも可能と思われます。日本で持っている人はかなり少ないのではないかとは思いますが…。
ゲーム自体はやはり面白く、ガンシューティングであるザ・ハウス・オブ・ザ・デッド2をベースにしているだけあって、特に演出に爽快感があるように感じます。
初代は2000年に登場したアーケードゲームで、その初代の家庭用にDC版とWin版があります。Win版は「ゾンビ打」としても知られていて、単語リストを入れ替えたり新モードを追加するなどして、2012年頃まで展開されていたようです。
(他にもDS向けの単語を「書く」英語学習ソフトとかもあったみたいですね。)
ゲームの基本部分を変更せずに、続編 (2) が出た後も展開が続けられていた素性の良さを改めて感じられました。よかったらキー周りを柔軟にする形でリビルドしてコンプリートエディションみたいなのをSteam辺りで出してもらえないかなあ…とかは思います…GOGの方が現実的かな…?
(Win版2004のバイナリ内にも似たような文字配列がある事を確認していますが、取得する側のキーコードをどこかでハードコードしてしまっているらしく、JIS配列に無い=+キーをタイプする方法が現状見当たらない等、完全にはうまくいっていません…)
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