ATH-HL7BTを無理矢理モニターライクに使う (事前調査編)


audio-technica ATH-HL7BTというヘッドホンを導入しました。

ここの所、ローテーブル(こたつ)で過ごす時間が中心になっています。

自分のメインモニターはaudio-technica ATH-R70x。2023年から不動のメイン機です。
スピーカーライクかつナチュラルな音質、そして開放型である事によりインターホン等を取りこぼさない点がとても便利です。
ただ、ローテーブルで作業する場合、行き場が少ない分ケーブルが邪魔になってきます。特に自分が使っているR70xのケーブルは自作で、標準のものよりも若干太さがあります。長さは短く作ってあるんですが、それでも…その取り回しの悪さから、特にPC環境での作業から気持ちが遠くなり、これはよくないなと感じ始めました。

 今回の機能要件を整理すると、
・開放型の無線ヘッドホンで、モニターライクな音質で聴ける
という、ものすごくニッチに感じる何かが浮かび上がってきました。 

(外音が聴こえればいいなら外音取り込みでは?とは考えたので、とりあず手持ちの機種で試したものの満足のいく結果は得られず…) 

そもそも、無線ヘッドホンで開放型の機種は、市場に数機種しか存在しない認識です。
それも高級機が中心で、要件に合いそうな機種はHIFIMAN ANANDA-BTなどが思い浮かびますが、10万クラスをサブ機というのはさすがに気が引けます。
だからといって比較的安価なKOSS Porta Pro Wireless 2.0では、モニターとしては力不足だろうというのはすぐに想像できます。

では他に存在しないのか…と調べていくと、そこで目に止まったのがATH-HL7BTでした。
実売は2万以下 (17,000~18,000円程)、開放型で、無線 (Bluetooth)。要件面にはかなり合致します。

音質はどうなのかとデータを探すと…探しても計測データがあまり出てこない機種で少々困りました。この機種はWebの表記と本体の認証情報から見るに、日本台湾のみで販売されている様子で、欧州や北米では販売されておらず、多くのヘッドホンについてデータを公開するような英語圏のウェブサイトにはそもそも情報が見つかりません。 
辛うじて発見した日本語のブログと、フィンランド語のブログ(わざわざ日本から取り寄せたそう)に測定データが載っており、これらによると3kHz周辺に非常に大きなディップが存在し、正直これでモニターライクに使うのは厳しいぞという直感があります…

…が、フィンランド語のブログの方で設定アプリについての説明があり、これを使うと5バンドのPEQで補正でき、EQ設定はヘッドホン本体に保存されるという記述がありました。このブログには筆者が補正したEQ例が載っており、これを適用した測定データは3kHz周辺のディップが大きく軽減されていました。(このEQは有線時には効きませんが、今回は用途外なのでデメリットとしては無視できます。)
ここまで補正が効くのであれば、案外モニターライクに叩き直せる可能性もあるかもしれません。

(ATH-R70x, ATH-E70に続き、3機種目になるので「ここの所、実力と予算で選ぼうとして毎度オーテクに行きつくのはなぜなのか…」とは少なからず。いいメーカーだってことですね。) 

その後、もうしばらくの机上調査ののちに展示のある量販店に向かい、設定アプリのEQを実機で試し、これなら恐らく行けると確証を得てそのままレジで支払いを済ませ、ATH-HL7BTを自宅に迎えました。
次回の記事は実際にどうしたのかを説明していく、実践編となります。

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