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タイトルからしてなんのこっちゃ?って人が大半だと思いますが…修理記録です。
自分が困ったのでインターネットに書き置きしておきます、という感じの記事です。
手に入れたPS1用のDUALSHOCK(初代デュアルショック)を本体に繋いでテストしていたのですが、突然ANALOGランプが高速点滅を繰り返し始めたり、カーソルが暴走したりして何事かと思った時には既に遅く、繋いでいた本体のディスクドライブが正しく回転しなくなりました。
(この本体は当初ヒューズが切れたと考えていたものの、調査の結果ディスクドライブユニット上の制御ユニットが故障したらしく、他の予備ドライブを載せたら正常動作してくれました。)
本体が壊れるまでの間に、コントローラーのケーブルを色々触っていたら正常に動作する瞬間があった事を覚えていたため、ケーブル内部のどこかが破断し、ショートしたものと考え、他のジャンクのコントローラーからケーブルを移植する方向で修理を試みる事に
…して、ジャンクの方も開けてみると、内部構造がだいぶ違いました。
ドナー対象の方が基板が2枚に分かれているなどの特徴から、移植先よりも古い世代に見えます。
この2つは内部構造だけでなく、今回の修理作業のメインであるケーブルも違いました。
こちらがドナー対象。8芯のケーブルです。
どちらもコネクタではめ込まれているように見えますが、実体はスルーホール用の足が付いたようなコンタクトピンをはめ込んでハンダ付けで固定するものでした。
この部分も水平タイプと垂直タイプとそれぞれ異なっており、残念ながらコンタクトを流用する事ができません。
また、基板上のピンアサインも異なっている(そもそも1本足りてない)ので、どちらにしても入れ替えが必要になります。
テスターで調べた所、ケーブル自体のピンアサインは同一
ピン番号 | ケーブル色 | 機能 |
1 | 茶 | DAT |
2 | 橙 | CMD |
3 | 紫 | 7V |
4 | 黒 | GND |
5 | 赤 | 3.3V |
6 | 黄 | SEL |
7 | 青 | SCK |
8 | 無し | N/C |
9 | 緑 | ACK |
(ケーブル先端側のコネクタピン側から見て左を1とする)
ドナー対象機(HCMK-P3X?)側のピンアサインは以下
ピン番号 | ケーブル色 | 機能 |
1 | 緑 | ACK |
2 | 茶 | DAT |
3 | 黒 | GND |
4 | 赤 | 3.3V |
5 | 黄 | SEL |
6 | 橙 | CMD |
7 | 青 | SCK |
8 | 紫 | 7V |
移植先機(KC-15?)側のピンアサインが以下
ピン番号 | ケーブル色 | 機能 |
1 | 赤 | 3.3V |
2 | 黒 | GND |
3 | 緑 | ACK |
4 | 黄 | SEL |
5 | 橙 | CMD |
6 | 茶 | DAT |
7 | 青 | SCK |
8 | 白 | (GND) |
9 | 紫 | 7V |
見てわかる通りかなり入れ替わっている上に、前述の通り1本増えてます。
1本増えたのがGNDに繋がっているものだったので、その点は少しホッとしたポイントです。
情報が集まったので無い白ケーブルは無視して(※後述のハマりポイント)ケーブルを入れ替えて結線。同一のコンタクトピンは持っていないので、ファミコンのコントローラと同様にケーブルを直接ハンダ付けで対応しました。
接続してテスト…したものの振動だけが動作していません…あれれ?
前の誤動作時に壊れたか?と疑い、まずはケーブルが細くて断線してもおかしくなさそうなモーターを載せ替えて治らず。
次に動作に関連していそうなチップレギュレーターやオペアンプもドナー対象機から剥がして載せ替えてみたものの治らず…
諦めかけた時に、「そういえば、白ケーブルのあったコネクタはちゃんとGNDに落ちてる?」とふと気が付き、テスト…して導通していない事が判明。
それが分かれば話が早い、ということで黒ケーブルの2ピンと白ケーブルのあった8ピンを基板上でジャンパ。
この処置の後、バッチリ振動が動作するようになりました。これでスッキリ解決。
一応外したケーブル単体でも導通チェックして調べた所、コントローラーコネクタの4ピンと白ケーブルの先端が導通していました。
ちなみに、振動のテストにはバイオハザード2 デュアルショックバージョンが良かったです。ゲームスタート時に「BIO HAZARD......2......!」の声の所で、左右モーターが同時に回転していました。
あまり需要がある話題ではない気もしますが、修理で困っている方の参考になれば。
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